横浜佐々木主浩投手 サイパン乱闘事件の現場写真 『FRIDAY』 

「こちらが一方的に暴力を振るったように言われてますが、原因を作ったのは佐々木さん本人です。それを『被害者』のように主張してる。有名人なら何をしても許されるのでしょうか。もう黙っていられれません」

怒りに震えた表情でこう話すのは、都内でクラブを経営するA氏。このA氏こそ、1月18 日、横浜ベイスターズの佐々木主浩投手(28)が、サイパンのカラオケクラブ『ブルーラグーン』で殴られ、11針も縫うケガを負った乱闘事件のもう一方の当事者、つまり喧嘩相手の一人なのだ。もちろん、乱闘相手がマスコミの取材に応じるのはこれが初めてである。

20日に緊急帰国した佐々木は、「乱闘じゃなくて、僕が仲裁に入ったところで一方的に殴られたんです。いきなり横からパコンと来て・・・」と、「被害者」を強調、球団側も厳しい処分はしなかった。ところがA氏の主張は真っ向から食い違うのである。

「僕たち8人のグループが店に入ったのは、18日の午前0時半頃でした。ビールを2杯ほど飲んだところで、少し離れたテーブルの十数人のグループの二人が、プロレスごっこをしてフザけ始めたんです。相当酔っているようでした。野球帽をかぶった大男がもう一人の男を担ぎ上げ、クルクル回しながら近づいてきて、僕たちの隣のソファに投げ飛ばしたんです」

この「野球帽の大男」が佐々木、ソファに投げられたのがタレントの野々村真(32)だったという。

「そして佐々木さんは、いきなり僕らのテーブルのフルーツの皿から氷を掴むと、『フォークボールだ!』などと叫びながら、自分たちのテーブルへ投げ始めました。ところが、彼の仲間の一人が、僕らが投げたと勘違いして、『誰だ俺に氷をぶつけたのは!』と、詰め寄ってきたんです。しかし、この場は互いに怒鳴りあう程度でおさまりました。

その後、僕らの一人がステージで歌っていると、泥酔状態の佐々木さんが、どういうわけか突然怒りだして、野球帽を床に叩きつけると、Tシャツの袖を捲り上げながら、『こうなったら俺がやってやる』と言ってウイスキーのボトルに手を掛けたんです。僕が慌てて止めに入ると、『どけっ』と叫んで、僕の左胸に肘打ちを入れました。それをキッカケに乱闘になって、我々の一人が佐々木さんをビンで殴るような事態になったのです」(A氏)

この通りなら、「手は出していない」という佐々木の釈明はウソになる。その後、店の通報で駆けつけた警官に佐々木側の二人、相手側の三人が連行された(写真左)のである。右の写真は乱闘直後の店内。

「左側で振り返っているのが野々村真です。その横にいるタレントのとし恵夫人は、『お前ら、顔を覚えたからな!新宿の××会に言って、全員埋めてやる!』と、凄んでました。僕の仲間の一人は、野々村に殴られたし、とし恵夫人からもグラスを投げつけられたのです」(A氏)

ちなみに、この時とし恵夫人が名前を出した「新宿の××会」は、実在する指定暴力団の名前である。さて、どちらの主張が正しいのか。A氏らは帰国後、「左胸打撲」「顔面打撲傷」「口唇挫創」などの診断書をとっている。

「佐々木に事情を聞きましたが、我々も佐々木の話がすべて性格だとは思っていませんので、現地の当事者以外の人間からも話を伺いました。(ヒジ打ちの件は)聞いておりますが、騒ぎの発端が佐々木であるという風には伺っておりません。双方が示談で落ち着く方向に向かっておりますので、詳細は申し上げられませんが・・・」(横浜ベイスターズ)

少なくとも、「向こうは100パーセント悪いと認めている」という佐々木の言い分が、崩れてしまったことは間違いないようだ。


初出:サイパン乱闘事件の現場写真入手
スクープ 横浜佐々木の「弁明」は嘘だった!『FRIDAY』1997年2月14日