羽賀研二「金と女」巨大伝説を徹底解明 『週刊朝日』Part1


その家は、目黒通りと環八が交差する東京・世田谷区等々力の高級住宅街にある。お屋敷が建ち並ぶ坂道の途中のこじんまりした瀟洒な二階建て。この家の持主は「當眞美喜男」、今年の芸能マスコミの話題を独占した「誠意君」こと羽賀研二(三三)だ。

それまで住んでいた大田区田園調布の借家から、昨年十一月この家を買って移り住んだ。敷地は百三十三平方㍍、建物は地下駐車場を含めて延べ百六十平方㍍。決して大きな家ではないが、地価が落ち着いたいまでも一億円はくだらない、といわれている。羽賀は大型のベンツ600SELを乗り回している。帰宅するとリモートコントロールで駐車場の扉が開き、ベンツがすべり込む。羽賀はさらにもう一台、イタリアのスポーツカー・フェラーリ412を持っていた。正規に購入すれば二千万円もするとわれる高級車だ。

そのうえ、八カ所のゴルフ会員権や米マイアミのコンドミニアムを所有する羽賀の生活ぶりは、ちょっとした青年実業家然としている。もっとも「家」や「車」だけならカネさえあれば贅沢はできる。しかし、羽賀はいま、「衣装や宝飾品に頼らなくても、美しさが匂いたつ人。すっと立った瞬間、ポーズや仕草がもう決まっている。生まれながらのモデル」と、雑誌編集者たちの間で評判の「美女」まで手に入れようとしているのだ。

俳優・梅宮辰夫の娘でモデルの梅宮アンナだ。イタリア人とスペイン人の混血である母親の地を引いてか、大きな目鼻立ちと日本人離れしたスタイルの良さが目立つ。

そのアンナが、「いつも研二と会いたくて、付き合い始めてから六カ月で会わなかった日は六日しかなかった」と、語るほどに、羽賀は惚れられている。

そんな羽賀は、沖縄の米軍基地の街として知られるコザ市(現在の沖縄市)で生まれた。市の北部の生家の周辺には、まだサトウキビ畑が残っているという。生まれたとき、父親の米兵は音信不通になっていた。母の手ひとつで育てられ、少年時代の羽賀は苦労を重ねた。新聞配達で母を助けた、という話も伝わっている。沖縄時代の苦境を考えるなら、高級住宅街の自宅やスーパーカー、そして梅宮アンナとの恋は、まさに「立志伝」といえるのだろう。

だが、羽賀を「今年一番のお騒がせ男」にしたのは、カネと女にまつわる不名誉な噂の数々だった。もっとも、語られる「噂」は大筋当たっている。あるテレビプロデューサーが、羽賀を評して、「下半身でモノを考えるような男です。女性誌やスポーツ紙の芸能スキャンダルはだいたい半分が嘘ですが、研二の下半身問題については一〇〇%ホントだから」と、いうくらいだ。

(初出:『週刊朝日』94年12月30日号)

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