新生銀行 杉山淳二会長退任、八城政基会長復帰

数週間前から一部の金融筋で噂されていた人事が決まったようだ。杉山会長とともに旧三和銀行時代の部下数名の幹部も退社すると見られる。しかし、今更、代表権のない会長に八城が復活しても、この銀行が良くなるとも思えない。また、旧三和出身の幹部の退任は、ネガティブなニュースととらえるべきだろう。

新生は、サブプラ損失に加えて、傘下の消費者金融・ビジネスローン会社「アプラス」「シンキ」の再建が急務である。一部では「GE傘下のレイクを買収して規模のメリットを生かす」という見方もある。レイクについては、プロミス、アコム、新生の三社がビッドすると見られるが、仮に新生が買収しても、価格次第では逆に経営を圧迫しかねない。アプラスが持つ消費者金融ビジネスのノウハウは、プロミスやアコムと比較すると明らかに低い。プロミスやアコムの入札価格を大幅に上回る落札は、将来の禍根となる。

新生は、個人向けサービスに特化するのか、投資銀行業務を伸ばしていくのか、まったく方向性が見えない。日本のマーケットを理解出来ない外国人経営者ではなく、旧長銀の人間を経営中枢に据えるべきではないか。このままでは、投資ファンドのオモチャの状態が続くだろう。そして公的資金の返済はまったく見えてこない。